ブリティッシュフットボール黎明期の激闘から直近のワールドカップまで、タータン軍団は一貫したスタイルを貫いてきました。一つひとつのコンタクトで見せる激しい当たり、展開次第で一気にスイッチを入れる鋭い縦への攻撃、そして組織力に裏打ちされたセットプレーでの圧倒的な脅威。キックオフの瞬間から噛みつくようにプレッシャーをかけ続けるのが、このチームの真骨頂です。
対するソッカールーズも同じくフィジカルを前面に押し出し、トランジションでピッチを隅々まで駆け回るスタイル。カタールW杯で強豪国と互角に渡り合い、ベスト16進出をつかみ取った背景には、隙のないチーム全体の連動があります。
走ることも、ぶつかることも一切妥協しないふたつの代表が激突するこのカードでは、こぼれ球ひとつ、サイドからのクロス一本が勝負を決める展開になってもおかしくありません。ワールドカップ本大会のグループステージでは、スコアレスドローでは物足りない場面も多いもの。この直接対決での一勝が、決勝トーナメント進出への扉を一気に開くことになりそうです。
聖アンデレ十字旗を掲げるスコットランド代表は、近年の大陸大会での経験とともに台頭してきた成熟した世代が主力。中でもチームを引っ張る存在が、Andrew Robertson、Scott McTominay、John McGinnという頼れる面々です。
オーストラリア代表は、ワールドカップ出場を重ねてきた常連国。ゴールマウスを守るMathew Ryanの安定感と貫禄、ピッチ全体を束ねるJackson Irvineのリーダーシップ、そして最終ラインで存在感を放つHarry Souttarの高さとフィジカルが、チームの骨格を形作っています。
このスコットランド対オーストラリアは、最後の一秒までスコアが動きそうなハイテンポな攻防と、限界ギリギリのデュエルが連続すること間違いなし。いまのうちにチケットを確保して、次のラウンド行きの「運命の切符」が懸かった一戦をスタジアムで体感しよう。