メキシコ vs クロアチア チケット

スタイルのぶつかり合いと歴史的背景

クロアチアは、2018年準優勝、カタールW杯2022で3位という勲章を引っさげ、落ち着いたボールタッチと中盤の職人芸で相手を追い詰める。試合のリズムをゆったりと眠らせながら、緻密なパスワークでじわじわとスペースをこじ開けてくる危険な存在だ。

エル・トリ（メキシコ代表）は、自らのスタイルに忠実に前線からの激しいプレッシングと、果敢に攻め上がる両サイドバックで、常に相手陣内に張りつくサッカーを仕掛ける。両国はすでに2014年のグループステージで激突し、このときはメキシコが勝利。その結果はいまも、今回の対戦がどれほど熱を帯びるかを予感させるピリッと辛い記憶として残っている。一度のつまずきが即、崖っぷちにつながるタフなグループでは、北中米とバルカンの雄が繰り広げる一つひとつのボール奪取、コンタクト、エリア内へのクロスが、グループの行方を決定的に傾けてしまうかもしれない。

W杯の軌跡とスターたち

W杯で培ってきた長い歴史を持つメキシコ代表は、鋭い飛び出しを見せるアタッカー陣とゴール嗅覚に優れたセンターフォワード、そして運動量豊富で献身的な中盤によるダイナミックな世代交代の真っ只中にいる。イルビング・ロサーノが超高速アタックの先頭に立ち、その周囲を支えるストライカーたちが、相手のわずかなスキも見逃さずに仕留めていく。

対するクロアチアは、直近2大会で積み重ねたW杯での実績を武器に、チームの心臓ともいえるルカ・モドリッチが舵を取り、マテオ・コバチッチやヨシュコ・グヴァルディオルといった世界屈指のタレントがそれを支える布陣。ラテンのひらめきとバルカンの老練な戦いぶりが火花を散らすこのカードは、グループステージでありながらまるで決勝トーナメントのような緊張感に包まれること必至だ。テレビの前で眺めているだけなんてもったいない。今すぐチケットを押さえて、キックオフ直後から張りつめるスタジアムの空気を、スタンドから体感しよう。