コロンビア代表は、何が飛び出すかわからない多彩な攻撃で相手を襲い、サイドからの果敢な仕掛けに、磨き抜かれたテクニックと大胆不敵なオフェンスを掛け合わせたフットボールを展開します。一方のドイツ代表は、徹底した秩序のサッカーを体現。連動したプレッシング、我慢強くも一気に縦へ刺すビルドアップ、そして若い頃から世界最高峰のタイトルを狙うべく鍛えられてきた選手たちが、そのスタイルを支えています。
イタリア90でも、両者はワールドカップで顔を合わせ、ドイツの集中力がほとんど途切れないこと、そして南米勢は最後の一秒まで決して試合を諦めないことを示すドローを演じました。ここはワールドカップのグループステージ。一つひとつの勝ち点が大会の行方を左右します。4度の世界王者は、積み重ねてきた勝者の経験で主導権を握ろうとし、トリコロールのコロンビア代表は、途切れない強度とクリエイティビティで牙をむきます。
一つのトランジション、一つのセカンドボール、一つのセットプレー。そのすべてが、グループ突破の天秤を大きく傾ける一戦です。
4度の世界王者は、胸に輝く4つの星と、Kimmich、Gündogan、そして常に相手の守備を崩し続けるMusialaといった、頼れるリーダー陣に支えられて大会に臨みます。対するコロンビア代表は、近年のCopa Américaでの存在感を追い風に、Luis Díazの電光石火の突破力、James Rodríguezの視野とラストパス、中盤の献身的な走りを武器に勝負を仕掛けます。
どちらのユニフォームにも積み重ねた歴史の重みがあり、スタイルは明確、そして野心は無限大。チケットを押さえるということは、世界最高峰の舞台でドイツとコロンビアが自らの未来を懸けて戦う、濃密な90分を自分の目で見届ける権利を手に入れること。テレビの前で満足しないで、スタジアムで“生”の興奮を味わおう。