ボール支配、テンポを落としたビルドアップ、そしてワイドに使うサイド攻撃――これこそが、後方からのクリーンな組み立てと、伝説的な「トータルフットボール」を受け継ぐ世界屈指のフットボールスクールのスタイルです。対するペルシャの代表チームは、西アジアらしい堅牢さが持ち味。コンパクトなブロック、途切れないカバーリング、そして自陣で耐えておいて、ボール奪取から一気に仕留めにいく電光石火のトランジションが武器です。
カタールW杯では、オランダ代表がその勝負強さというDNAをあらためて証明。一方のイラン代表も、ウェールズ相手に忘れられない勝利をつかみ、最終節までグループ突破の望みをつなぎました。勝ち点1つが文字どおり“金”となるグループステージで、このカードはキックオフからすでに、ベスト16進出を大きく左右しかねない緊張感に包まれます。
前回大会でオレンジ軍団はベスト8に進出し、やがて世界王者となるチームを土俵際まで追い詰めました。その原動力となったのが、DFラインを締め上げるフィルジル・ファン・ダイクの存在感、ゲームを操るフレンキー・デ・ヨングの視野、そしてコーディ・ガクポのゴールへの嗅覚です。
一方のイラン代表も難しいグループで意地を見せ、メフディ・タレミの得点感覚と、欧州トップリーグで経験を積んだ選手たちの老練なプレーがチームを押し上げました。テレビで眺めているだけではもったいない――今すぐチケットを押さえて、伝統ある強豪国と、最後まであきらめない代表チームが激突する一戦を、スタジアムで体感しましょう。